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春の食材は苦味を食べよう

いよいよ春、本番ですね!
暖かくキラキラとした日差しが降り注ぎ、木々も一斉に芽吹いて、大地に緑がよみがえる季節になりました。
そこで、春の食養生についてお話したいと思います。
「春は苦味、夏は酸味、秋は辛味、冬は脂肪と季節ごとにできるものを食べよ」と昔から言い伝えられています。
春は苦いものを食べると身体によいということです。

冬は、寒さに負けないためにしっかりと「蓄える」ことが必要ですが、良いものだけではなく、悪いものも一緒にため込んでしまうことが多い。
それを、春という季節のエネルギーに合わせて「解毒」しておこうという考え方が中医学には何千年も前からあります。
また苦味には冬に眠っていた体を目覚めさせ、新陳代謝を促す効果があるそうです。

春はなんとなく山菜が食べたくなったり、セリや菜の花、つくしなど、ほろ苦い物を食べたくなったりしませんか?
濃い緑茶のほろ苦さが美味しく感じませんか?

もしそうだとすれば、それは自然な体の欲求ではないかと思います。
冬にため込んだものを外に出したいとき、春のエネルギーに揺さぶられ高ぶったココロと体を少し落ちつかせたい時、苦味のある食材が一役買ってくれます。

ただし、苦味の食材は摂りすぎると体を冷やす食害があるようなので、体が冷えている人や、胃腸が弱っている人などは、取り方に注意が必要です。
自分の体質や体調に合った物を適量取る事を気をつけましょう。