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山野に春を見つけたい

 

春の山里には開葉よりも早く花をつける樹木が多い。梅、桃、桜はその代表でしょうが、檀香梅ダンコウバイ、油瀝青アブラチャン、万作マンサク、黒文字クロモジを仲間に加えると、また楽しい春の景色が広がります。
これらの樹木は早春の山地では黄色い花(万作は紅も白もある)をつけ、本格的な春到来を前に出会うと心躍ります。ところが檀香梅、油瀝青の区別が難しい。よく見ると花柄があるのが油瀝青。万作は花びらの形状がすぐにわかり、黒文字は葉を伴って花咲くとアドバイスを受けました。
今年は雪のない冬でしたが寒風の中に花咲く万作が冬の終わりをつげ、檀香梅、油瀝青、菓子楊枝に使われる黒文字が本格的な春の訪れを教えてくれます。自然は季節のバロメーターですね。