今回は、日焼け止めについてお話します。
初めに紫外線とは、地球に到達する太陽光線のうち、波長が短くエネルギーの高い光を指します。
UV-A波、UV-B波、UV-C波の3種類に分けら、そのうちAとB波が地球に届いています。
UVB(紫外線B波)は、皮膚の表面に届き、皮膚や眼に有害です。日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因になります。
UVA(紫外線A波)は、B波ほど有害ではないといわれていますが、メラニン色素の合成を増やし、シミが目立つ原因をつくります。紫外線によって生じるシミ、シワ、たるみは「光老化」と呼び、肌老化の3大特長と言われています。そしてどちらも日焼けの原因となります。
日焼けには2種類あります。
一つは、紫外線を浴びた直後に現れる「赤い日焼け」(紅斑)を「サンバーン」といいます。ひどくなるとヒリヒリしたり水ぶくれができたりします。
もう一つは、赤い日焼けが消失した数日後に現れ、数週間から数ヶ月続く「黒い日焼け」を「サンタン」といいます。一般的にいわれる日焼けです。
紫外線・日焼けを防ぐには、日傘や帽子を利用したり、袖や襟のついた服を着たり、サングラスをかけましょう。
そして、日焼け止めクリームをお忘れなく!!
日焼け止めクリームの選び方ですが、パッケージにSPF、PAという表示がありますよね。
「SPF」とは、B波を防止する効果の強さを数字で示したもので、数が大きいほど強力になります。
「PA」とは、A波を防止する効果の強さを+の数で示したもので、プラスの数は1個から3個まであり、3個が最も強力です。
焼けたくないからといって、あまり強いものばかり使っていると肌に負担をかけてしまいますので、普段のお出かけの時は、SPF15、PA+~++程度のもので十分と言われています。
また、日焼け止めクリームは、正しく使わないと効果が発揮できません。
日焼け止めは知らず知らずのうちに顔を触ったり、汗をかいたりして落ちていることが多いので、2~3時間おきに塗り直すようにしましょう。
量についても、正しい量を使わないと効果がでません。
一度に使う量の目安として顔の場合、クリームタイプは真珠2つ分。液状タイプは1円玉2枚分の量を使いましょう。
光を浴びやすい頬骨のあたりや、鼻の頭は念入りに塗るようにし、首や腕なども忘れずに。
髪には後頭部もケアしやすいUVスプレーをお勧めします。スプレー後は、手ぐしで馴染ませてあげると効果アップが期待できますよ。