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かつらの素材を知る 人毛・人工毛とベース素材の違い

同じ形のかつらでも、使われている素材が違えば見え方も装着感も変わります。カツラの素材を「毛髪」と「ベース」に分けて整理しました。

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かつらやウィッグを検討するとき、多くの方が最初に気にされるのが「自然に見えるかどうか」です。その自然さを大きく左右しているのが素材です。同じ形のかつらでも、使われている毛髪の素材とベース(土台)の素材が違えば、見え方も装着感も日々のお手入れの手間も変わります。

ここではかつらの素材を毛髪素材とベース素材の2つに分けて整理し、それぞれの特徴と選ぶときの考え方をご紹介します。

かつらの素材は「毛髪」と「ベース」で決まる

かつらは大きく分けると、植えられている毛髪と、その毛を支えるベースという2つのパーツでできています。カタログに「人毛100%」「人工毛ミックス」と書かれているのは毛髪素材のことです。「スキンベース」「ネットベース」と書かれていればベース素材を指しています。

カツラの素材を比べるときは、この2つを分けて考えると混乱しません。毛髪素材は主に見た目の質感とスタイリングのしやすさに影響し、ベース素材は生え際や分け目の自然さ、通気性、装着感に影響します。どちらか一方だけが良くても満足のいく仕上がりにはなりにくいものです。

毛髪素材の種類と特徴

毛髪素材は大きく人毛・人工毛・両者を混ぜたミックス毛の3つに分かれます。

人毛

人の髪をそのまま使う素材です。1本1本の太さや色にわずかなばらつきがあるため光の反射が自然で、近くで見られても違和感が出にくいのが特徴です。自毛と同じようにカットで馴染ませやすく、製品によってはカラーやパーマなどの調整ができる場合もあります。

一方で自毛と同じように湿気で広がったりうねったりします。洗った後は乾かしてスタイルを整える手間がかかり、使い続けるうちに乾燥やパサつきが出てくることもあります。

人工毛(化学繊維)

ポリエステル系やアクリル系などの繊維で作られた毛髪素材です。あらかじめ形状が記憶されているため洗った後も乾かせばスタイルが戻りやすく、日々の手入れが簡単です。色落ちしにくく湿気にも強い傾向があります。

注意したいのは熱です。ドライヤーやヘアアイロン、調理中の熱源に近づけると縮れてしまうものがあります。耐熱繊維を使った製品もあるため、購入前にどこまで熱を加えてよいかを確認しておくと安心です。また製品によっては光の反射が均一すぎて、いわゆる「テカリ」として見えることがあります。

ミックス毛

人毛と人工毛を混ぜた素材です。人毛の自然な質感と人工毛の扱いやすさを両立させる狙いがあります。混ぜる比率は製品によって幅があり、人毛の比率が高いほど質感が自然に近づき、人工毛の比率が高いほど形が崩れにくくなる傾向があります。

毛髪素材人毛人工毛ミックス毛
質感自毛に近く光の反射が自然均一で整って見える比率により中間
スタイルの保ち湿気で崩れやすい洗っても形が戻りやすい比率により中間
熱への強さ比較的強い繊維により弱いものがある人工毛部分に注意が必要
日々の手間乾燥とスタイリングが必要少なめ比率により中間

※上表は素材ごとの一般的な傾向です。実際の性質は製品の作りや加工によって異なります。

ベース(土台)素材の種類と特徴

ベースは頭に直接触れる部分であり、装着感と生え際の見え方を決める重要なパーツです。素材選びで見落とされがちですが、自然に見えるかどうかを最終的に決めるのはこちらだと言っても大げさではありません。

人工皮膚(スキン)タイプ

薄いポリウレタンやシリコンのシートに毛を植え付けたベースです。地肌のように見えるため、生え際や分け目、つむじを近くで見られても自然に見せやすいのが強みです。薄いものほど自然に見えますが、その分デリケートになるため扱いには注意が必要です。

ネットタイプ

細かい網目状の生地に毛を植え付けたベースです。網目から空気が抜けるので蒸れにくく、軽い装着感が得られます。汗をかきやすい方や長時間装着する方に向いています。網目の細かさや糸の強さによって耐久性が変わります。

スキンとネットの組み合わせ

実際の製品では、目立ちやすい生え際や分け目だけをスキンにして、それ以外をネットにするなど部位ごとに素材を使い分けているものが多くあります。見た目の自然さと通気性を両立させるための考え方です。

選ぶときの目安

正面から見た印象を重視したい方はスキンの範囲が広いもの、長時間の装着や汗のかきやすさが気になる方はネットの範囲が広いものが候補になります。どちらを優先するかは生活の場面によって変わるため、実際の使い方をふまえて選ぶことが大切です。

アーバンヘアミキで扱う製品にも、生え際の自然さを重視したタイプ、水や汗への対応を重視したタイプなど方向性の違うものがあります。詳しくはメンズウィッグ・男性用かつらのページをご覧ください。女性向けはレディースウィッグ、治療にともなう脱毛でお使いになる方は医療用ウィッグのページでご案内しています。

素材選びで確認したい4つのポイント

  1. どこを見られたくないか:生え際なのか分け目なのか頭頂部なのか。気になる部位によって優先すべきベース素材が変わります。
  2. 1日の装着時間と使う場面:長時間装着する方、汗をかきやすい方、スポーツをする方は通気性と固定方法を重視した方が快適に過ごせます。
  3. 手入れにかけられる時間:毎朝スタイリングの時間を取れるかどうかで、人毛寄りか人工毛寄りかの判断が変わります。
  4. 続けやすい費用かどうか:素材は本体価格だけでなくメンテナンスの頻度や買い替えの周期にも関わります。かつらの費用と相場もあわせてご確認ください。

素材によって変わるお手入れ

人毛は自毛と同じように乾燥しやすいため、洗った後の乾かし方と保湿が要になります。熱を当てすぎない、強くこすらないといった基本を守るだけでも状態はかなり変わります。人工毛は摩擦と静電気に注意が必要です。就寝時の枕やマフラー、リュックのショルダーなど、毎日こすれる場所があると特定の部分だけ絡まりやすくなります。

ベース側の手入れも見落とせません。スキンタイプは皮脂汚れが残ると劣化が早まりやすく、ネットタイプは網目に汚れが詰まると通気性が落ちます。どちらも使用後に汚れを残さないことが長持ちのポイントです。

そしてどの素材でも避けられないのが経年変化です。毛の絡まり、ベースのゆるみ、ピンや留め具の傷みは使い続ければ必ず出てきます。早めに気づいて手を入れておくと結果的に長く使えます。他社でお求めの製品でも、状態を確認したうえで修理・メンテナンスのご相談を承っています。

素材で迷ったときは実物で確かめる

カタログの説明だけで素材を決めるのは簡単ではありません。「人毛の方が自然」と言われても、髪色や肌の色、普段の髪型によってどちらが馴染むかは人それぞれです。実際に手で触れ、鏡の前で光の当たり方を確かめていただくと判断がぐんとしやすくなります。

アーバンヘアミキでは完全予約制の個室で試着いただけます。「今日は素材の違いだけ見てみたい」というご相談でも問題ありません。素材以外の疑問についてはよくある質問もご覧ください。