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かつらの 種類と 選び方 全頭 ・部分・オーダーの 違い
カツラの種類は、「覆う範囲」「作り方」「装着方法」の3つの軸で整理すると一気に選びやすくなります。
「かつらの種類が多すぎて、どれを見ればいいのか分からない」というお声をよくいただきます。全頭、部分、ヘアピース、既製品、オーダーメイド。呼び方が入り混じっているため、同じ土俵で比べにくいのが原因です。
実はカツラの種類は、覆う範囲・作り方・装着方法という3つの軸に分けて考えると整理できます。この3つを順に決めていけば、自分に合う候補は自然と絞られていきます。
かつらの 種類は 3つの 軸で 整理できる
製品名やブランド名から入ると比較が難しくなります。まず決めるべきは次の3点です。
- どこまで覆うか(頭全体か、気になる部分だけか)
- どう作るか(できあがった製品を選ぶか、自分に合わせて作るか)
- どう固定するか(着脱するか、しばらく装着したままにするか)
この3つはそれぞれ独立しています。たとえば「部分かつら × セミオーダー × ピン止め」「全頭かつら × 既製品 × かぶるタイプ」というように、組み合わせで種類が決まると考えると分かりやすくなります。
軸1 覆う 範囲で 分ける
全頭 かつら (フルウィッグ)
頭全体を覆うタイプです。髪型そのものを丸ごと変えられるため、脱毛の範囲が広い方や、髪型を一新したい方に向いています。自毛の状態に左右されにくく、脱毛が進行する過程でも見え方が安定しやすいのが特徴です。
部 分かつら (ヘアピース)
頭頂部や前頭部など、気になる範囲だけを覆うタイプです。自毛を活かしながら足りない部分を補うため、周囲からの見え方が急に変わりにくいという利点があります。自毛と馴染ませる必要があるため、髪色や毛流れの合わせ込みが仕上がりを左右します。
トップピース・前髪ウィッグ
分け目やつむじ、生え際といったごく狭い範囲を補うタイプです。ボリューム不足や白髪が気になり始めた段階で選ばれることが多く、手軽に使えるのが魅力です。範囲が狭いぶん、境目の処理が自然さの決め手になります。
「今気になっている範囲」だけでなく「これから数年の変化」も一緒に見ておくと、買い替えのタイミングを先延ばしにできます。ご相談では現在の状態を確認しながら、無理のない範囲をご提案しています。
軸2 作り方で 分ける
既製品 (レディメイド)
あらかじめ形とサイズが決まっている製品です。在庫があればすぐに使い始められ、価格も抑えやすいのが利点です。急に必要になった場合や、まずは試してみたい場合に選ばれます。サイズ調整の幅は限られるため、頭の形やサイズによっては合わせづらいことがあります。
セミオーダー
既製のベースをもとに、サイズや毛量、髪色、長さなどを調整して仕上げる作り方です。フルオーダーほど時間や費用をかけずに、既製品より自分に近い状態へ寄せられます。既製品とフルオーダーの中間として、実際にはこの選択が多くなります。
フルオーダー (オーダーメイド)
頭の形を採寸するところから始め、ベースの形状、毛の種類、密度、生え際の作り方まで一人ひとりに合わせて製作します。フィット感と自然さを最も追い込める作り方です。そのぶん製作期間と費用がかかります。
医療用ウィッグでは、この3つの作り方をそれぞれご用意しています。既製品、セミオーダー、フルオーダーの違いは各ページで詳しくご説明しています。
| 作り方 | 既製品 | セミオーダー | フルオーダー |
|---|---|---|---|
| フィット感 | 標準サイズに準じる | 調整により近づけられる | 採寸から合わせ込む |
| 使い始めまで | 短い | 中程度 | 製作期間が必要 |
| 調整の幅 | 限られる | ある程度可能 | 広い |
| 向いている方 | 急ぎで必要な方 | 費用と仕上がりを両立したい方 | 自然さを最優先したい方 |
※比較は一般的な傾向です。実際の調整範囲や期間は製品と状態によって異なります。
軸3 装着方法で 分ける
ピンで 留める タイプ
自毛にピン(クリップ)で固定する方法です。自分で着脱でき、就寝時や入浴時に外せるのが利点です。自毛がある程度必要になるため、脱毛の状態によっては別の方法が向くこともあります。
ピンを 使わない タイプ
面ファスナーやアジャスター、ストッパーなどで固定する方法です。自毛が少ない方や、髪への負担が気になる方に選ばれています。詳しくはピンなしウィッグの特徴と選び方でご紹介しています。
接着・ 編み込みタイプ
専用のテープや接着剤、自毛への編み込みで固定し、しばらく装着したまま生活する方法です。着脱の手間がなく、ズレを気にせず過ごしやすいのが特徴です。定期的なメンテナンスに通う前提となるため、通いやすさもあわせて考えます。
かぶる タイプ
帽子のようにかぶって使う方法です。着脱が最も簡単で、必要なときだけ使いたい方に向いています。サイズが合っていないとズレやすくなるため、アジャスターでの調整が大切になります。
目的別に 見た 種類の 選び方
3つの軸を押さえたうえで、目的から逆算すると候補が定まります。
- 周囲に気づかれず少しずつ変えたい:部分かつらから始め、範囲を広げていく進め方が選ばれます。メンズウィッグ・男性用かつらのページで方法を比較できます。
- 分け目やトップのボリュームを補いたい:トップピースや部分ウィッグが候補です。レディースウィッグでご案内しています。
- 治療にともなう脱毛に備えたい:脱毛の範囲が変化するため、全頭タイプでサイズ調整のしやすいものが向きます。医療用ウィッグをご覧ください。
- 汗をかく仕事やスポーツが多い:通気性と固定方法を優先します。素材の違いはかつらの素材で解説しています。
種類選びで 後悔しないための 確認事項
種類が決まっても、次の3点を確認しないまま進めると「思っていたのと違う」が起きやすくなります。
- 数年後まで使えるか:髪の状態は変わります。調整や毛量の追加ができる作りかどうかを確認しておきます。
- 修理と調整の窓口があるか:留め具の交換やネットの補修は必ず出てきます。購入後の修理・メンテナンスまで含めて考えます。
- 維持にかかる費用:本体価格だけでは総額が見えません。かつらの費用と相場もあわせてご確認ください。
種類の呼び方はメーカーによって異なることがあります。判断に迷ったときはよくある質問もご覧いただき、それでも整理がつかない場合はご相談ください。
